サバイバルゲームと聞くと、広い森や山の中を駆け回る姿を想像する人が多いだろう。しかし、天候や場所に左右されずに楽しめるインドアフィールド、すなわち屋内フィールドの存在も忘れてはならない。倉庫や廃ビル、あるいは専用のスタジオなどを改装して作られたこれらのフィールドは、森林フィールドとは全く異なる緊張感と魅力を持っている。ここでは、インドアフィールドの特徴や楽しみ方、そして屋外との違いについて解説する。
天候に左右されない快適な環境
インドアフィールド最大の特徴にして最大のメリットは、天候の影響を全く受けないことである。屋外フィールドの場合、雨が降れば中止になったり、泥だらけになって遊ぶことを余儀なくされたりするが、屋内であれば外が豪雨でも台風でも関係なくゲームを開催できる。空調設備が整っている場所も多く、真夏の猛暑日や真冬の極寒の日であっても、Tシャツ一枚で快適にプレイできるのは大きな魅力だ。
また、地面がコンクリートや床材で舗装されているため、足元が汚れないという点も見逃せない。森林フィールドのように泥でブーツが重くなったり、転んで迷彩服が泥まみれになったりすることがないため、帰りの着替えや装備の片付けが非常に楽である。仕事帰りやデートのついでに手ぶらで参加できるような、アクセスの良い都市型フィールドが多いのも、こうした環境によるところが大きい。
至近距離での戦闘、CQBの醍醐味
インドアフィールドでの戦いは、森林フィールドに比べて交戦距離が極端に短くなる傾向がある。これはCQB(近接戦闘)と呼ばれ、部屋から部屋への突入や、曲がり角での遭遇戦がメインとなる戦い方だ。敵までの距離が数メートルしかないことも珍しくなく、一瞬の判断の遅れがヒット(死亡)に直結する。
森林であれば遠くの茂みに隠れて敵をやり過ごすこともできるが、インドアでは隠れる場所が限られている。バリケード一枚を隔てて敵と対峙するような状況も頻発するため、常に張り詰めた緊張感が漂うことになる。また、壁や床に当たった弾が跳ね返る跳弾(リコシェ)にも注意が必要だ。多くのフィールドでは跳弾もヒット扱いとなるため、隠れているつもりでも背後や足元から弾が飛んでくる予測不能な展開が楽しめる。
インドアに適した装備と銃の選び方
交戦距離が短いということは、使用するエアガンや装備の選択も変わってくる。森林フィールドでは射程距離の長いライフルが有利だが、狭い屋内では長い銃身が壁や障害物にぶつかってしまい、取り回しに苦労することになる。そのため、インドアではハンドガンやサブマシンガンといった、コンパクトで機動力のある銃が圧倒的に有利だ。
実際にインドアフィールドに行くと、ハンドガン一丁だけで身軽に走り回るプレイヤーを多く見かける。狭い通路や入り組んだ部屋をクリアリングしていくには、銃口を素早く向けられる短い銃が適しているからだ。また、至近距離での撃ち合いになるため、フルオート(連射)を禁止し、セミオート(単発)のみに制限しているフィールドが多い。ばら撒いて制圧するのではなく、正確に狙って撃つ技術(エイミング)が重要になるのもインドアならではの面白さと言えるだろう。
独特のルールとマナーを知ろう
インドアフィールドには、その環境に合わせた独自のルールやマナーが存在することがある。例えば、ダッシュの禁止だ。床が滑りやすかったり、曲がり角での衝突事故を防いだりするために、早歩き程度までの移動速度に制限されている場合がある。また、至近距離で撃ち合うため、威力の高いエアガンの使用を制限する初速制限が屋外よりも厳しく設定されていることも多い。
さらに、暗い場所での戦闘(ローライトバトル)が行われることもある。照明を落とした薄暗いフィールドでは、フラッシュライトを使って敵を幻惑したり、トレーサーと呼ばれる発光装置を使って弾道を光らせたりといった、特殊な戦術が必要になる。こうしたシチュエーションは、映画やゲームの特殊部隊になったような気分を味わえるため非常に人気がある。
初心者でも安心して楽しめる理由
一見すると上級者向けのように思えるインドアフィールドだが、実は初心者にこそおすすめしたいポイントも多い。まず、フィールド全体がコンパクトであるため、迷子になる心配がない。そして、敵との距離が近いため弾が当たりやすく、ヒットを取る喜びを早い段階で味わうことができる。
森林フィールドでは、どこから撃たれたのか分からないまま退場するということが初心者にありがちだが、インドアであれば敵の位置が把握しやすく、なぜ撃たれたのか、次はどう動けば良いのかを学習しやすい。運営スタッフとの距離も近く、困ったことがあればすぐに相談できる環境も安心材料の一つだ。
サバゲーの楽しみ方は一つではない。広大な自然の中で開放感を味わうのも良いが、閉鎖空間でのスリリングな駆け引きを楽しむインドアフィールドもまた、サバイバルゲームの奥深さを教えてくれる場所である。自分のプレイスタイルやその日の気分に合わせて、フィールドを選んでみてはいかがだろうか。
