キツネ狩りとはどんなゲーム?
キツネ狩りとは少々穏やかではない名称だが、実際の狩りにおけるキツネ狩りを模したようなゲームだ。
つまり、キツネ役に該当する1人のプレイヤーに対して複数のプレイヤーが「狩る」形をとっている。
一見すると非常に不公平なルールに見えるが、だからこそのスリリングな面白さもある。
追われるキツネ役の側は「まわりすべてが敵」の状況で追われる緊張感、それを突破する創意工夫やテクニックが求められるし、狩る側は逃げ回るキツネをいかにうまく追い込むか、戦略的な工夫が求められることになります。
なお、キツネ役は単に逃げ回るだけでなく、一定の条件を見たすことで「勝利」することができる。
この条件には大きく2つのタイプがあり、1つは狩る側のフラッグをダッシュすること、もうひとつは制限時間の間に狩られることなく逃げ回り続けることだ。
後者は全面的な「鬼ごっこ」のようなシチュエーションになるのに対して、前者はより戦略的な面が強く、狩られるキツネ側にも相手のフラッグを奪う戦略的な視点が求められることになる。
狩る側は単にキツネを追い詰めるだけでなく、油断している間にフラッグを奪われないよう、防御にも意識を向ける必要が出てくるわけだ。
キツネ狩りのルールと遊び方
なお、キツネ役は1人とは限らず2~3人で行うこともある。
いずれにせよ、狩る側の人数の方が圧倒的に多い点は変わらない。
この点はキツネ役の技量や狩る側との人数とのバランス、あるいはフィールドの広さなどで決められることになる。
ルール・遊び方におけるポイントは、この狩る側/狩られる側の人数バランスをうまく調節することと、制限時間を適切に設定することだ。
例えば、広大なフィールドで制限時間内に狩られずに逃げ回るルールのゲームにしてしまうと、なかなかキツネが捕まらずに途中で中だるみしてしまう恐れが出てくる。
広いエリアでかくれんぼを行って、なかなか全員見つけられないときの様子を思い出してほしい。
狩る側・狩られる側の両方が緊張感を維持しながらプレイできるかが、このゲームのポイントと言ってもよいだろう。
あまり制限時間を長くすると狩る側は途中で退屈し、キツネ役の方は心身ともに疲労してしまうといった現象も起こる。
両方が楽しめる環境を用意することが重要なのだ。
そのため、広いフィールドではフラッグをダッシュするタイプのゲームを選ぶ、参加する人数に応じて適切な制限時間を設定することが遊び方のポイントだ。
1プレイの制限時間は10~15分程度とあまり長く設定しないのがコツだが、フラッグをダッシュするタイプならもう少し長くてもよいだろう。
スリリングにプレイできる環境を用意できれば非常に面白いゲームだが、相応しくない環境だと途中で退屈したり、キツネ役の負担ばかりが多くなるといった問題も生じやすく、事前に参加者がよく相談したうえで遊び方を工夫する必要が出てくるゲームとも言えるだろう。